
ゆっくりと確実に進んでいく電力自由化
電力自由化が始まってから少し時間が経っていますが、まだまだ電力会社を変更した人の割合はたいした事はないようです。
考えてみれば、電力自由化されるということで、事前から大きな話題になっていましたし、テレビコマーシャルなどを中心に新規に参入する業者などのこと知っている人も少なくなかったと思われますが、蓋を開けてみればスタートダッシュというほどではないという感じでしょうか。
しかし、まだスタートしたところということも確かですし、電力自由化について知っている人は多かったものの、電力自由化について深く調べてみたり、電力会社を変更することを前提にして検討していた人がまだまだ少数でもありました。
それでも、電力自由化について考えてみれば、デメリットは一部の電力をあまり使わない人が電気料金が上がる可能性があるくらいで、ほとんどの電力使用者にとってメリットが多い制度であることは間違いのない事実でありますから、メリットの衆知が進んでいくにつれて電力会社を変更する人も徐々に増えてくることが考えられます。
それに、まだ電力自由化について様子を見ている人が、かなり多いのではないでしょうか。または、電力自由化によって電力会社を変更することについて、慌てる必要はないと考えている人も相当多いのではないかとも思われます。
電力自由化において、電力会社を変更することに期限があることはないのですから、じっくりと考えてから変更することもできます。まだまだ新電力会社として参入する企業が現れる可能性も少なくありませんし、ますますメリットの多いプランが出てくる可能性も少なくないのです。
電力自由化についてあまり考えていなかったという人にとっても、近所や知り合いの人が電力自由化によって、電力会社を変更するという事実を聞けば、改めて電力会社を変更するメリットを考えだし、そのメリットについて真剣に考えれば電力会社を変更する方に動く人が相当増えることになるでしょう。
現状の電力会社のプランでは、電気料金が下がる割合がそんなものなのかと思っている人もいるでしょうが、一度下がった電気料金はずっと安いままで使用できるのですから、電気料金の節約が進みます。
それが、周りの人が電力会社を変更することによって、自分にも身近に感じられることでしょう。このようなことを総合的に考えてみると、電力自由化によって電力会社を変更することが、ゆっくりと確実に進んでいくと考えられる理由です。